『得なのはどっち?』 マウントよりも謙虚さを選ぶ理由 | 豊アルケミー株式会社 『得なのはどっち?』 マウントよりも謙虚さを選ぶ理由 – 豊アルケミー株式会社

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『得なのはどっち?』 マウントよりも謙虚さを選ぶ理由

得なのはマウント派か?それとも謙虚派か?

これは、とあるグループの集まりでの話である。

このグループのリーダー層に共通する考え方は、「和を以て貴しとなす」というものである。
もちろん、お互いを高め合う競争意識は持っている。
しかしグループ内の誰かを蹴落とすような行為は、自分の得にはならないという価値観を共有している。
個人のパフォーマンスではなく、チーム全体のパフォーマンスを上げることが、巡り巡って自分の利益にもつながる
――そうした思想だ。

あるとき、新しいメンバーが加入した。
私は、既存の全てのメンバーが当然のように新メンバーを尊重し、温かく迎え入れるものと思っていた。
しかし、思い違いがあった。

大半のメンバーはそのとおりであったが、ごく少数の者が“お手並み拝見”といったような態度で、やや“上から目線”で接していたのだ。

私は、これは非常に良くない兆候だと捉えた。
確かに、立場や役割上、新メンバーに対して指導的な言動をとることは、相手の成長を促すためにも必要である。
だが、それは「敬意」が前提でなければならない。

敬意とは、年齢やステータスとは無関係に持たれるべきものである。
むしろ、年齢や経験が下であるとされる相手にこそ、敬意を持った接し方が求められると私は考えている。

「え、そんなことも知らないの?」
「え、それもできないの?」

――心の中でそう思ったとしても、人はそれぞれ異なる経緯を経てここにいる。
自分の常識が世間の常識だと決めつけるのは危険である。

伝え方を間違えれば、相手は「バカにされている」と感じてしまう。
たとえ善意であっても、そう受け取られた瞬間、それは善意ではなくなる。

知識や経験を持っていることは確かに素晴らしい。
しかし、それを持たない人に対して見下す態度を取るのは誤りである。
それは単なる“マウント”であり、自己満足でしかない。

仮に、他人を圧倒するほどの実力があるのならば、多少のマウントも許されるかもしれない。
だが、現実にはそうでないケースがほとんどであり、その言動はやがて自分に跳ね返ってくる。
因果応報、というものである。

自分の知識や経験など、世の中から見れば取るに足らないものである。
むしろ、
「知らない人にどう伝えるか」
「どう理解してもらうか」
にこそ、人間としての価値が問われる。
それは、ビジネスにおいても、人生においても同じである。

私は、心の中でマウントを取ることまでは否定しない。
しかし、実際の行動としてマウントを取るのは愚かだと考えている。

選ぶべきは、マウントではなく“謙虚さ”だ。
相手を受け入れようとする態度こそが、人間関係を築き、組織全体を強くしていく。

 

豊アルケミー株式会社
代表取締役  桐山 宗久