『実業高校が持つ”実践”の力』 iPad寄贈をきっかけに知った学びの新しい価値 | 豊アルケミー株式会社 『実業高校が持つ”実践”の力』 iPad寄贈をきっかけに知った学びの新しい価値 – 豊アルケミー株式会社

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『実業高校が持つ”実践”の力』 iPad寄贈をきっかけに知った学びの新しい価値

地元の県立高校にiPadを寄贈させていただいた。

金融機関の「寄贈型私募債」というスキームを利用させていただき、わずかではあるが地域に貢献することができた。

最近は、教師による校内での盗撮事件がニュースになっている。
こちらの高校でも、対策として教職員の私物カメラやスマートフォンの使用を禁止したという。
しかし、学校生活の記録や広報には撮影が欠かせない。
「iPadを活用できるのは本当にありがたい」と校長先生から感謝の言葉をいただいた。


こちらの高校は、農業科・家庭科・定時制・通信制が併設されたユニークな学校である。
座学だけでなく、実践と体験に重きを置いた教育を行っており、特に農業科では生徒が育てた野菜や果物を出荷するなど、学びがそのままビジネスに繋がっている。
さらに、近年は規格外の野菜や果実をパウダー化して食品ロスを減らす取り組みも進めており、金属リサイクル業を営む私にとっても、深く共感できるものがあった。
実際、校長先生からも「リサイクルの精神は同じですね」とお声をかけていただいた。


少子化の影響で、大学が“全入時代”になりつつある。
誰でも入れる大学に、本当に価値はあるのだろうか?
AIが急速に進化する時代に、進学のために知識を詰め込む普通科教育だけでいいのだろうか?
「みんなが行くから」という理由だけで普通科を選ぶ風潮は、もう見直す時期に来ている。
「実業高校=勉強が苦手な子が行くところ」というのは、過去のイメージとしなければならない。

私はむしろ、実業高校の価値が高まっていると感じる。
自分の手を動かし、体験を通して得られる学びは強い。
そして何より、楽しいのではないだろうか。
もちろん楽しいだけではない。
豚や鶏を畜命し、命と向き合う経験もある。
我々が肉を口にできるのも、動物の命とかかわって仕事をしてくれる人がいればこそ。
AIやロボットが全てを代替できるわけではない。

今回の訪問で、実業高校には実践に伴う、創造的な学びの現場があることを知った。
そうした価値を感じて、最近では都心からあえて通う生徒も増えているそうだ。
意外にも、近隣の中学生や保護者の多くに、まだその魅力を十分に知られていないように思う。
ビジネスをやっている人間として、農業は工夫次第で付加価値を生み出せるため、魅力的に見える。
世の中には農業で成功されているビジネスパーソンも増えてきた。
というより過去から現在を通じて、地場の豊かさの源泉は「農」にあるのは間違いない。
そして世界へ展開することも可能だ。

変化は確実に始まっている。
地域に根ざした学びの場が、時代の先を走り始めているのかもしれない。

豊アルケミー株式会社
代表取締役  桐山 宗久