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完璧を求める前に、まず日程を決めよう
新しいことを始めるとき、多くの人が
「もう少し整ってから」
と考える。
しかし実際には、その「もう少し」は永遠にやってこない。
完璧さを求めるほど、最初の一歩は遠のく。
私がボランティアとして関わらせて頂いている地域の学校が
コミュニティスクールになり、以前から
「学校の中に地域の目を入れよう」
という話はあった。
学校側も、地域のボランティアも、
「それはやった方がいい」
と同じ方向を向いていた。
にもかかわらず、なかなか動かなかった。
理由はシンプルである。
誰も反対していないが、誰も一歩を踏み出さない。
ボランティアは基本的に日中仕事をしている。家庭の用事もある。
一方で、学校を見回るのであれば、生徒がいる昼間が望ましい。
この「当たり前同士のズレ」が、行動を止める。
誰かが悪いわけではない。
ただ、決めきれないのである。
そんな中で、「やりましょう」と声を上げた人がいた。
地域のボランティアの方である。
それに対して、学校側も「ぜひお願いします」と応じた。
ここまで来れば、あとは一つしかない。
やるか、やらないか。
そして、やるなら「誰が、いつやるか」を決めるだけである。
今年度からボランティアのとりまとめ役になった私は
「やりましょう」
と言い、日程を決めた。
たったそれだけのことだが、これで物事は動き出した。
重要なのは、立派な計画でも、完璧な仕組みでもない。
日程を決めることである。
日程が決まると、人は動かざるを得なくなる。
逆に言えば、日程が決まらない限り、何も始まらない。
「もう少し準備してから」
「もう少し仕組みを整えてから」
「もう少し条件が整ってから」
こうした考えは、一見もっともらしい。
しかし実態は「やらない理由」であることが多い。
整う日を待っているうちに、時間だけが過ぎ去ってしまう。
形は荒削りでいい。
不完全でいい。
まずやってみることでしか、次の改善点は見えてこない。
幸いなことに、今回のような取り組みで致命的な失敗が起こることはまずない。
であれば、悩むより先に動いた方がいい。
これはボランティアに限った話ではない。
ビジネスでも同じである。
どれだけ会議を重ねても、行動が伴わなければ何も生まれない。
会議の目的は議論ではない。
行動を決めることである。
動いてなんぼ。
この一言に尽きる。
完璧な一歩を探すのではなく、
不完全でもいいから、まず一歩を踏み出す。
その一歩が、次の一歩を呼び、やがて流れになる。
迷ったら、日程を決めよう。
それが「動き出す力」を生む最もシンプルな方法である。
豊アルケミー株式会社
代表取締役 桐山 宗久