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当たり前のレベルを上げ続ける会社

すごい会社は、特別なことだけをしているわけではない

ある会社の社長さんから、会社の歴史や、現在取り組んでいることについてのプレゼンを聞く機会があった。

その話を聞いて、私は本当にすごい会社だと感じた。

ただ、そこで語られていた内容は、一見すると特別なことではない。

基本的には卸売業にあたる会社である。

自社配送で、お客様に必要なものをタイムリーに届ける。

品物をきちんと在庫する。

営業担当者は、お客様が何を求めているのか、どのような提案をすれば喜ばれるのかを丁寧に考え、きめ細かく対応する。

また、実際に作業や運搬を担うスタッフの方々にも、ただ作業をしてもらうだけではない。

業務上、最低限必要な資格だけでなく、それ以上の資格取得も促し、現場のエキスパートとして育成しているとのことだった。

 

一つひとつは真似できても、全体では真似しにくい

一つひとつを見れば、決して奇抜な取り組みではない。

しかし、それを高いレベルで、しかも継続的に実行しているところに、この会社の本当の強さがあるのだと思った。

お客様の要望といっても、内容はさまざまである。

コストを下げたいのか。

業務負担を軽くしたいのか。

あるいは、その両方のバランスを取りたいのか。

そうしたお客様の本音や事情を丁寧に汲み取り、営業、在庫、配送、現場対応までを一貫して組み立てていく。

これは当たり前のように聞こえるが、実際にやり切るのは簡単ではない。

もしかしたら、一つひとつの取り組みは真似できるかもしれない。

しかし、それらを会社全体の仕組みとして機能させ、高い水準で維持し続けるとなると、簡単には真似できないはずである。

競合から見れば、まさに鉄壁の守りのように映るのではないだろうか。

 

商売の基本は、総合力にある

商売の基本とは、実はこういうところにあるのだと思う。

世の中にまだない、まったく新しい商品やサービスを生み出すことは簡単ではない。

仮に生み出せたとしても、いずれ真似されることもある。

しかし、営業から物流、現場対応、社員教育までを含めて、会社全体が一つのシステムとして動いている。

その総合力は、簡単には真似できない。

さらに印象的だったのは、その会社が決して慢心していないことだ。

うまくいっていることが多くあるにもかかわらず、至らないところは常に改善しようとしている。

それは、社長さんご自身の謙虚さが、会社全体の姿勢として表れているのだと思う。

 

当たり前のレベルを上げ続ける

当たり前のことを徹底する。

そして、当たり前のレベルを上げていく。

さらに、それを継続し続ける。

言うは易く行うは難しである。

今回のお話を聞いて、つくづくそう感じた。

 

豊アルケミー株式会社
代表取締役  桐山 宗久