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トヨタ自動車が最高益

当社の本業であるアルミリサイクル業は自動車生産と密接に関わりがあり、業績は自動車メーカー次第というところがあります。

特に当社が拠点を置く愛知県はトヨタ自動車はじめ、関連企業も多く、取引先も自動車部品を作っているところが多く、トヨタの恩恵にあずかっている部分もありますが、今回の決算発表の内容と足元の生産状況との乖離に何とも言えない気持ちになっている関係者もいることでしょう。

まず最初に抑えておかないといけないのは、トヨタの国内と海外の生産比率です。ざっくり国内が1/3、海外が2/3となっています。
営業利益が過去最高の5兆円を超えたとのことですが、円換算の結果だということです。今は1ドル155円です。
5兆円は大きすぎて実感できない数字ですが、トヨタにしてみたら我々が思うほど儲かった感じはないかもしれません。また今後競合と渡り合っていくのに、研究開発費も巨額になっていくため、決して盤石とは言えないのかもしれません。

とはいえ自動車関連メーカーさんにしてみると、原料高で苦しい最中、還元してほしいという気持ちは強いですね。

原料は毎月上がっていきますが、製品販価は連動せず、半年据え置きというところもあり、作れば作るほど赤字になる状況もあるようです。これは早急に改善すべき事態です。

このままでは日本のものづくりは崩壊しかねません。

加えて、昨年末からのダイハツ、豊田自動織機の検査不正による生産停止、4月からのプリウスのリコールに関わる生産停止と、中小企業の生産に大きな影を落としています。

サプライチェーンの中で、頑張っている中小企業にも儲けが行き渡る仕組みが必要ではないかと思います。