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社長ブログ

目的とテーマ

物事を遂行するにあたって
目的とテーマ
を設定することはとても重要です。

目的は分かりやすいと思います。
達成できたか否か。
自分が得たい具体的な成果や方向性のことを指します。
もう少しかみ砕くと
ゴール
と言えます

テーマとは?
主題というふうに訳されますが、私の中では
目的達成に向けての
一貫した判断基準
と定義しています。
どういう考えのもとでゴールに向かうか?
その時の考え方がテーマとなります。

11月に創業50周年のパーティーを開催します。
目的は「創業50周年を祝い、今後の発展を誓う」
テーマは「感謝」
と設定しています。
そうすると企画内容は「感謝」に沿ったものに仕立てていくことになります。

仮に目的は同じだとして
テーマを「挑戦」
と設定すると過去の挑戦を振り返ったり、
例えば、みんなで拳を掲げて「やるぞー!」といった締めくくりをイメージしていくことになっていきそうです。

テーマに正解はありません。
ただし、参加者ひとりひとりがテーマを感じられるように運営していくことが重要になります。
テーマは
「共通認識」であり
「共通言語」でもあります。

テーマについてはこんな考え方もあります。
『峠』(司馬遼太郎、新潮文庫)という小説の中の一節を紹介します。

 「志とは、なにか」
継之助は目をつぶった。自分に対してつぶやいているような気配である。
「世は、絵でいえば一幅の画布である。そこに筆をあげて絵をかく。なにを描くか、志をもってかく。それが志だ」
継之助の志とは、男子それぞれがもっている人生の主題(テーマ)というべきものであろう。どういう絵をかく、ということになれば主題があらねばならない。その主題をどのように描くということになれば工夫(モチーフ)が必要であろう。主題(テーマ)と工夫(モチーフ)というのが継之助のいう志という意味であるらしい。

 

テーマは会社の中では
社是や社訓にあたるものだと思います。
ビジョンやパーパスと言われますが、こうした目的は実は移ろいやすいものかもしれません。
近江商人の「三方よし」はまさにテーマだと言えます。
事業内容にかかわらず、会社の最も重要な考え方としてほぼ永久的に据えることが可能なものです。

このように重いテーマもありますが
もっとカジュアルにとらえてもよいと思います。

一人で何かやるときでも、組織立ってボランティアなどをやるときでも
「テーマ」
を決めておくと迷ったときに立ち返れる所にもなります。

それを、関係者が共有しておくことが大切だと思います。