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相手の時間を考える
だれしも、自分の時間を奪われた、と感じた経験があると思います。
逆に人の時間を奪ってしまったこともあると思います。
社会の中で他人と生きる以上、自分の時間を誰かのために使ったり、
また自分のために人様が時間を使ってくれたりするのは、
避けて通れないことですし、否定することではありません。
寿命のある人間にとって、
時間は有限ですから、
その時間をどう使うかが
「生き方」
そのものです。
その貴重な時間を誰かのために使うのはとても尊い行為だということは、良識的な人は理解しています。
ただあまり考えすぎると人に頼み事もできなくなってしまいますから、
感謝を伝えたり、自分の時間を差し上げることで、
信頼関係や協力関係を築くことができます。
1+1が2よりも大きくなっていくのは、こうした状態のときです。
単に生産性が高まるというだけでなく、人生の幸福度も高まることでしょう。
一方で、人の時間を奪うということについて鈍感な方もいます。
絶対的な悪だとはいいませんが、もったいないなと思います。
鈍感なタイプを列挙します。
①頼みごとはするけれど、頼まれごとは受け入れない人
こうしたタイプの人は自分が得をしていると思っているようです。
信用は少しずつしか積み上げることができませんが、信用を得るチャンスを自ら捨ててしまっていることに気が付いていないのです。
とても生きづらい道を選択しているといえます。
②遅刻が多い人
平気で遅刻して人を待たせる人は論外ですが、
謝罪と愛嬌でなんとか乗り切れる人もいます。
とはいっても致命的な結果が生じる可能性も高いので、十分気を付けなければなりません。
ギリギリ間に合えばいい、などという思考の問題と
準備や移動の時間を正確にとらえられないなど管理の問題があります。
客観的に自分の傾向を把握して、問題をクリアするよう工夫が必要です。
③ミスやトラブルが多い人
これも遅刻と同様、謝罪と愛嬌で乗り切れることもありますが、仕事上だと取引先や勤務先、同僚の時間を奪ってしまいます。
それどころか金銭的な損失に換算されてしまいます。
若い時は許されても、ある年齢を超えるとダメの烙印を押されることもあります。
努力と工夫で乗り越える必要がありますが、仕事自体が合っていない可能性もあります。
自分で客観的に見ることが結構難しいと思われますので、信頼できる人のアドバイスを聞くことが有効ですが、そもそも信頼できる人間関係がなかったりする可能性もあります。
④アドバイスを求めておいて何もやらない人
困りごとがあってアドバイスを人に求めながら、なぜか聞く耳を持たない人がいます。
もちろんアドバイスが的外れということもありますが、アドバイスしたほうとしては、何かしらアクションはしてほしいものです。
アドバイスをするほうは、親身になって真剣に考えて答えているはずです。
そのために使ってくれた時間を無駄だと感じさせてはいけません。
私は会社経営をしている立場です。
社員の皆さんの時間を頂いていると言えます。
当然対価はお支払しているものの、それでイーブンだ、という気持ちにはなれません。
金銭対価だけではなく、働きがいなど、人生の充実につながるような経営を目指していきたいと思っています。