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スタバが紙ストロー廃止へ イメージ先行の環境対策に疑問
これまでマイナスだったものがゼロになった印象ですが、前進と捉えておきます。
ついでにスターバックス コーヒー ジャパンのプレスリリースも載せておきます。
レジ袋有料化もそうなのですが、意味のない環境対策で顧客満足度を下げるようなことをするべきではありません。
環境によさそうな「バイオプラ」に置き換えるそうですが、これも本当に環境対策として意味があるのか疑問です。
スタバの発表によれば
「海水中、および土壌中に生息している微生物によって、自然界でCO2と水に生分解されるため、海洋マイクロプラスチック問題などプラスチック環境汚染問題の解決に貢献します。」
とのこと。
本当かなあと思いつつ、新しいストローの原料となっている
「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®(グリーンプラネット)」
を調べてみました。
確かに海水中で分解されるようですが、あくまで実験データのようです。
技術的には今後さらに発展するといいですね。
基本的に私は人間がやることが地球環境にプラスになることはないと考えています。
人類が活動すれば、何かしら負荷はかかります。影響度合いの深刻さには十分注意を払う必要がありますが、何かをやったら良くなるというのは錯覚であり、傲慢です。
人類はそういう業のもとで生きています。
例えば今回のスタバの取り組みも海洋流出した場合には、従来よりも少し負荷は下がるかもしれませんが、プラスチックのリサイクルという観点では、石油由来のものと植物由来のものが混合すると、ネガティブな結果になるでしょうね。
実際スタバはストロー以外は通常のプラスチック容器で提供しています。
店舗でのゴミ分別をどうするのでしょうね?
私はスタバは基本好きなお店なのですが、イメージ先行で顧客満足を損ねる環境対策はあまり関心していません。(企業として環境に配慮する姿勢はいいと思います)
不味い紙ストローを付けられて、使わずに捨てた人も多いでしょう。これこそ無駄ですし、消費者としては心が痛みます。
会社規模が大きいので、環境団体からいろいろ圧力があるのかもしれませんが。
今回の方針転換はアメリカ大統領がトランプ氏に代わることと関係あるのかもしれませんね。
豊アルケミー株式会社
代表取締役 桐山 宗久