アルミニウムドロスとは? | 豊アルケミー株式会社

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アルミニウムドロスとは?

本日は、当社で扱っている主力の商材をご紹介したいと思います。

◆アルミニウムドロス
一般には聞きなれない言葉だと思います。
ドロスとは金属を溶解したときに生成される不純物や酸化物を含んだ滓のことをいいます。
アルミニウムを溶解したときに発生した滓を
アルミニウムドロスと呼びます。
略してアルミドロスと呼ぶことが多いです。
アルミ灰とも呼ばれます。

塊状になっているものもあれば、粒や灰のような状態になっているものもあります。
また金属アルミの含有量が多いものは金属光沢が見られますが、含有量の低いものはセメントの塊のようにも見えます。

当社ではダイカスト工場や鋳造工場から発生するアルミニウムドロスを有価物として回収しています。
自社工場で選別等の加工処理を行い、使い勝手の良いリサイクル原料として再生メーカーへ販売しています。
当社のアルミニウムドロスは品質が安定しており、発生元を特定できることが再生メーカーにとって信頼のおける原料になります。
特に灰状のアルミドロスは見た目では、本当にアルミ由来のものなのかプロでも判別が困難です。

◆100%リサイクルできるわけではない
再生メーカーで金属アルミを回収した後、どうしても残渣が残ります。
この残渣もアルミドロスの一種ですが、これ以上の金属回収はできないため
残灰(ざんぱい)
と呼ばれます。
製鉄メーカーで副資材(保温材)として使用されるものもありますし、セメント原料として使用されるものもありますが、全量を消化することはできず、埋立処理となります。
濡れるとアンモニアガスを発生するため、悪臭を放つなど、最終処理には課題があります。
以前は中国に輸出されていましたが、中国側の環境規制により、それも難しくなりました。(一部は輸出されているようですが)
別用途で処理できればよいのですが、なかなか決め手になるものは今のところありません。
当社としても、社会的使命としてこの課題には引き続き取り組んで参ります。

 

豊アルケミー株式会社
代表取締役 桐山 宗久