『明るい工場』 コスト削減より働く楽しさを | 豊アルケミー株式会社

News 新着情報

新着情報
社長ブログ

『明るい工場』 コスト削減より働く楽しさを

ネットで見た情報で、とても共感した話があった。

「同じ会社なのに、工場部門は暗くて、古めかしいイメージなのに、本社部門はとてもおしゃれでキラキラしている。
特に老舗の大手企業ほどこうした傾向がある。」

そんな内容だった。

私がお見掛けすることが多い中小企業では、本社と工場は基本的に一体化している。
工場も本社も暗くて、古いのがスタンダードである。
当社も同じである。
だが、経営者の皆さんの多くはより良い会社にしたいという思いに駆られているはずだ。

しかし、気になることがある。
休憩時間や席を外すときににマメに消灯する、という習慣になっている会社がある。
古さに加えて、暗さが際立ってしまう。
もちろん意図はよく分かる。
消灯することで
・電気代が節約できる
・社員にコスト意識を植え付けることができる
主にこの二つが理由だと思われる。

それがうまく作用した時代もあったとは思うが、そこで働いている人たちは気分がいいだろうか?
またそのようなイメージの会社に人は集まるだろうか?
そんな疑問がわいてくる。

労働者が不足している昨今、職場環境はコスト中心からヒト中心にシフトすべきだと思う。
LEDなど省電力タイプの照明が普及した今、私は消灯することにコストダウンの効果はほとんどないと考えている。
むしろそんなところをケチってしまうことで、社員の働く意欲をそいでしまうことを危惧する。
人である以上、自分のいる空間は明るく、きれいであるほうが嬉しいだろう。

現場を明るくリフォームすることで、働く人たちは会社から大切にされている気持ちにもなるかもしれない。
リフォームには多少なりともコストはかかる。
コストをかけたくなければDIYでやるのも有効だ。
そのほうが業者任せよりもかえって帰属意識が高まることもある。
現場からの提案を活かせる機会にもなる。

経営者にとって、コスト削減は重要なテーマであることは間違いない。
しかしそこに重きを置くがゆえに、失うものもある、ということは理解した方がよいだろう。
全て機械まかせならコストダウンだけ考えればよいが、感情のある人を動かす以上、働きやすさに目を向けることも必要である。

豊アルケミー株式会社
代表取締役 桐山 宗久