『親が学び続ける理由』 子どもの未来を拓くには、まずは大人のアップデートから | 豊アルケミー株式会社

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『親が学び続ける理由』 子どもの未来を拓くには、まずは大人のアップデートから

「勉強しろ」
「もっとチャレンジしろ」
「リーダーになれ」

大人はつい、子どもに理想を押し付けてしまいがちだ。
だが、その理想は本当に自分自身が実践していることなのだろうか。


子どもに求めることの多くは、往々にして大人自身ができていないことだったりする。
たとえば、子どもの頃は「勉強しろ」と言われるのがとにかく嫌だった、という人も多いだろう。
それなのに、気づけば自分の子にも同じ言葉を口にしている。

私自身は親から直接「勉強しろ」と言われたことはないが、親の言葉の端々や考え方から、なんとなく期待されていることは感じてはいた。
それは一体何なのか、自問するようになった。

背景にあるのは、「自分が受けた教育が正しい」という無意識の思い込みだ。
そして「今の自分が“普通”だ」という認識も、時代の変化に対して鈍感になってしまう原因になる。

社会も価値観も、そして仕事の在り方さえも日々変化している。
それに対応するためには、大人こそが“学び続ける存在”でなければならない。

しかし、「自分もやっているのだから、お前もやりなさい」と言ったところで、それは結局押し付けにしかならない。
重要なのは、親自身が主体的に学び、挑戦し続ける姿を見せることだ。
それも「子どものために」ではなく、「自分のために」やっているという姿勢がプラスの影響になる。
しかしその効果さえも狙うべきではない。

意図が感じ取られれば、まったく意味はない。
親が自分のために学んだり、努力することに意味がある。

そして忘れてはならないのは、子どもは親とは別の人格であるということだ。
興味も関心も違って当然。

「自分の型」に当てはめようとするのではなく、その子の個性を尊重し、応援する。
そうしたスタンスこそが、親として成熟した姿ではないだろうか。

学びは子どもだけのものではない。
むしろ今こそ、大人こそが学び直す時代に生きている。

子どもに何かを求める前に、自分はどうかを問い直す。
そんな一歩から、親子関係も、ひいては社会そのものの風通しも変わっていくのではないかと感じている。

 

豊アルケミー株式会社
代表取締役  桐山 宗久