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『地域活動は最高の営業』 信頼を築く返報性の力
地域に密着したビジネスを営むなら、地域活動に積極的に携わった方がよい。
その理由のひとつが「返報性の法則」である。
人間は誰しも「与えてくれた相手にはお返しをしたい」と感じる心理を持っている。
小さな贈り物でももらえばお返しを考えるし、助けてもらえばいつか恩を返したいと思う。
このシンプルな心の働きが「返報性の法則」である。
地域活動に関わると、この法則が自然と働く。
祭りや清掃活動に参加し、学校や神事に協賛する。
その姿を通じて顔が知られ、人となりが知られる。
皆のために汗を流す姿は必ず見られている。
そしてそれを見た人たちは、無意識のうちに
「この人の役に立ちたい」
「応援してあげたい」
と思うようになる。
ビジネスの成功は、商品やサービスの内容だけでは決まらない。
特にスモールビジネスの場合、経営者本人の人となりが大きな影響を及ぼす。
個人客を相手にする業態なら、その傾向はさらに強い。
結局のところ「誰から買うか」が選ばれる時代において、経営者の信頼感そのものが商品価値に直結する。
「地域活動に参加すると、売名行為に見られるのでは?」と心配する必要はない。
むしろ顔を出さないことの方が不自然であり、
「あの会社は何をしているのか分からない」
と逆に怪しまれてしまう。
大切なのは、商売の話を自分から持ち出さないこと。聞かれたら答える程度で十分だ。
地域の人が直接の顧客になるかどうかは分からない。
それでも「あそこの社長さんはいい人だよ」という口コミが広がることは間違いなくプラスになる。
知り合いが多いことは、商売にとっての大きな資産である。
さらに、一見ビジネスと関係のなさそうな人との交流が、新しいアイデアやチャンスに結びつくことも少なくない。
異なる分野の人の視点が、自分では気づかなかったヒントを与えてくれる。
そして何より重要なのは、「見ている人は必ずいる」ということだ。
その多くは地域のキーマンであり、いざという時に大きな影響力を持つ人たちである。
地域に貢献する姿を通じて信頼を得ておけば、いざという時に強力な後押しをしてもらえるかもしれない。
地域愛を示すことは、地域ビジネスにとって最良の投資である。
返報性の法則は、人と人とのつながりを支える根本原理だ。
その力を信じて、地域の中で汗を流すことが、巡り巡って自分のビジネスを支えてくれるのである。
豊アルケミー株式会社
代表取締役 桐山 宗久