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『誠実に商売をすることの大切さ』 金属スクラップ業における信用の源泉

金属スクラップ業にとって最も重要なのは「計量」である。
値付けの多くが「キロ単価」で計算されるからだ。

特に買取の場面で、重量を正確に把握することは顧客からの信用に直結する。
しかし残念ながら、令和の今でも「ごまかし」を行う業者は存在する。

名古屋弁で「めっそ」という言葉がある。
「目分量」という意味で、つまり「きちんと計量していない」ことを指す。
我々の業界ではいまだ耳にする言葉である。

もちろん一時的に儲かるかもしれないが、そんなやり方では信用を失い、長くは続かない。


顧客のバイアスと計量立ち会いの大切さ

一方で顧客側も「計量は正しくやってくれるはずだ」というバイアスを持ちがちだ。
だから当社では基本的に顧客の目の前で計量を行い、立ち会ってもらうようお願いしている。
やむを得ず立ち会いがない場合でも、社員教育を徹底しており、ごまかしの余地はない。
京セラ創業者の稲盛和夫さんが「社員に不正をさせない仕組みを作るべし」と仰っていたが、そのとおりだと思う。

先日、老舗の同業者が計量をごまかしていたと顧客から知らされた。
私はその会社を誠実な業者だと思っていたので、正直ショックだった。
担当者個人の独断か、会社ぐるみかは分からない。
だがこれは詐欺や盗難と同じである。
もし繰り返し行われていたのなら、顧客は相当の損害を被っているはずだ。


当社の姿勢:「はかりは命!」

だからこそ当社では「はかりは命!」を合言葉に、日頃から教育を行っている。
計量値に異常がないか、社内で何重にもチェックを重ねる。
決して担当者任せにはしない。

金属スクラップの排出企業の方々には、ぜひこの点を理解していただきたい。
買取単価ばかりに目を奪われないでほしい。

なぜなら、買取金額は 数量 × 単価 で決まるからだ。
単価が他社より20%高くても、計量で30%ごまかされれば、結果は10%の損失となる。
取引額は数万から数百万円にのぼることもある。
それが人件費数名分になったり、業績の黒字・赤字を分ける要因になったりもする。


まとめ

金属スクラップ業における信用の根本は「正確な計量」にある。
当社は「誠実に商売をする」ことを最優先にし、はかりを命と考えて日々取り組んでいる。

どうか取引の際には、単価だけでなく「計量の正確さ」にも目を向けていただきたい。
それこそが、本当の意味で企業を守ることであると信じている。