News 新着情報
transform 変化を形にする 会社の年間テーマをどう活かすか
transform 変化を形にする
会社の年間テーマが
「transform 変化を形にする」
に決まった。
毎年テーマを掲げてきたが、
スローガンは掲げた瞬間がピークで、
気がつけば日常に埋もれてしまうこともある。
今年は、そのような形骸化を避けたい。
むしろ、日々の仕事の中でテーマを
「使える状態」にまで
落とし込む必要があると考えている。
では、transform──
すなわち変化を形にするとは、
いったい何を意味するのか。
私は、次の三つの視点で
捉えるべきであると思っている。
① 小さな“気づき”を捨てないこと
変化は突然生まれない。
もちろん設備投資や新規事業のような大きな変化もあるが、
それらは日々の小さな変化が積み重なった結果である。
日常には、誰も拾わない「気づきの種」が無限に転がっている。
・ここを片付けたら作業が3分早くなるのではないか
・置き場所を変えたら探す時間が減る
・声をかける順番を変えれば段取りがスムーズになる
・チェックシートの入力欄を一つ減らすだけでミスが減る
こうした小さな気づきを見過ごさず、まずは実際にやってみること。
これこそが、変化を形にする最初の一歩である。
② 「やめること」を決める勇気
変化を起こすうえで最も大きな障害は、
「今まで通り」である。
惰性で続いている作業、
誰も疑わなくなった手順、
目的を見失ったルール。
これらは少しずつ組織の足を引っ張り、
気づかぬうちに変化を拒む“おもし”となる。
だからこそ、あえて「やめること」を決める必要がある。
・目的の不明確な帳票
・誰も使っていない集計
・“念のため”に残った古いルール
・実態に合わない習慣
何かを加える前に、まずは削る。
削ることでスペースが生まれ、
変化が入り込む余地が生まれる。
“やめる勇気”は、変化のためのエネルギーである。
③ Before→After を見える化する
人は、成果が見えると続けられる。
逆に言えば、見えないものは続かない。
変化を形にするとは、
変化を「見える」状態にすることである。
・写真で記録する
・Before/Afterを掲示する
・作業時間や歩数を数値として見える化する
・改善した内容を短文で共有する
どれも難しいことではない。
しかし、見えるようにするだけで、
社員の表情や行動が変わる。
「自分たちは前に進んでいる」
という実感が組織に生まれるからである。
小さな改善でも立派な変化であり、
その蓄積が会社の文化をつくる。
変化は“選択”ではなく、“習慣”である
transformは、
「変わろう」という気合だけでは実現しない。
変化を選ぶのではなく、
変化し続けるための
“習慣”をつくることが重要である。
・気づいたら即行動
・声をあげる勇気
・良くないルールは即削除
・改善は写真で残す
・月に一度は変化の振り返りを行う
・小さな成功体験を積み重ねる
これらが習慣化されて初めて、
変化は形となり、文化となる。
変化が当たり前になれば、
環境変化にも強く、
成長し続ける組織になれるだろう。
最後に
“変化を形にする”とは、
決して大げさな言葉ではない。
むしろ、毎日の小さな行動の積み重ねを指している。
今日の業務の中に
変化の芽は無数に隠れている。
あとは、それを拾って形にするだけである。
今日はテーマに沿った行動ができたか?
日々振り返ってみることだ。
実は、テーマを掲げて早々に、
私自身さっそく一つの変化を見つけた。
以前、スキルアップのために
フォークリフトの操作についてコツを伝えた社員がいた。
そのときは簡単なアドバイスであったが、
彼の動きを見たところ、確かに改善が見られたのである。
私は彼に声をかけた。
「今日の感じでバッチリだよ!」
すると彼は
「バッチリですか!」
と、嬉しそうな表情で返してくれた。
たった一つの改善かもしれない。
しかし、この“小さな成功体験”こそが変化の連鎖を生む。
一人の変化は、必ず周囲に波及する。
小さな積み重ねがやがて文化となり、
組織全体の力を底上げするのである。
今年は、全員が変化の担い手になる一年にしたい。
そして年末に、
「今年は本当に変わった」
と胸を張って言えるような組織にしていきたい。
transform──
その言葉を、掛け声ではなく、
実態として積み上げていくのである。
豊アルケミー株式会社
代表取締役 桐山 宗久