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嘘はついていないが、信用は失う

初めて訪れる高校

子どもの高校入試の結果が出て、志望校に無事に合格した。
数日後、その高校の入学説明会に参加することになった。

私にとっては初めて訪れる学校である。
校舎の様子も、周辺の雰囲気もまったく知らない。

子どもと一緒に学校へ向かって歩いていった。

正門前で配られていた資料

正門の前に、数人の人が立っていた。

最初は学校の先生か、あるいは関係者だろうと思った。
「〇〇高校の説明会はこちらです」
と声をかけながら、何か資料を手渡そうとしている。

その雰囲気から、学校の案内の資料なのだろうと思い、息子は受け取っていた。

ところが、受け取った資料を見ると違った。
彼らは学校関係者ではなく、予備校や塾の関係者だったのである。

営業活動そのものを否定するつもりはない。
受け取るかどうかはこちらの自由だし、
塾にとっても入学説明会のタイミングは営業の機会なのだろう。

ただ、私が気に入らなかったのは別の点である。

名乗らない塾

自分の所属を名乗らず、こちらに資料を差し向けて、

「〇〇高校の説明会はこちらです」
たしかに、客観的事実として嘘は言っていない。
しかし、明らかに相手に誤認させることを
分かったうえでやっている行為である。

私はこれは非常に良くないことだと思う。

少なくとも、子どもの教育に関わる仕事である以上、
民間であれ公共であれ関係なく、
良心を持って仕事をしているという前提が必要ではないだろうか。

一応フォローしておくが、きちんと名乗って、資料を手渡す会社が大半だった。

それは会社の責任である

そこで資料を配っていた人が、
その企業の正社員なのか、
臨時のアルバイトなのかは、
こちらには分からない。

もしアルバイトで、
「とにかく資料を配り切ってこい」
というような指示を受けているだけだとすれば、
配る側が

「名乗るよりも、誤認させた方が受け取ってもらいやすい」

という効率的なやり方を思いついて実行した可能性もある。

しかし、それは受け取る側からすれば関係のない話である。

こちらから見えるのは、その塾や予備校の名前だけだ。

だからこそ、本来は

きちんと名乗って配りなさい

ということを、会社の方針として指示すべきではないかと私は思う。

小さな不誠実が信用を失わせる

今回のようなやり方を見て、私は正直こう感じた。

「こんな塾には絶対に入れたくない!」

もしかすると、同じように感じた保護者もいたのではないだろうか。

企業も人も、小さな信用を積み重ねて成り立っている。
そして、その信用はほんの些細なことで簡単に失われる。

今回の出来事は、まさにそのことを感じさせるものだった。

教育に関わる仕事であるならなおさら、
誠実さは最低限の条件であるべきだと思う。
最初から信用のおけない相手に子供を預けるわけにはいかない。

信用は広告では作れない。
日々の振る舞いでしか積み上がらない。

翻って、自分の会社はどうだろうか?
顧客から見て、不審がられるところはないだろうか?
他人のふり見て我がふり直せ、である。
自分たちの当たり前が、信用を失わせるようなことになっていないか?
指摘されるわけではないので、なかなか気付きにくい。
自社都合になっていないか?
都合よく解釈していないか?
冷静に振り返る機会を持たねばと思う。

 

豊アルケミー株式会社
代表取締役  桐山 宗久