“必要になってから学ぶ”では遅いのかもしれない | 豊アルケミー株式会社 “必要になってから学ぶ”では遅いのかもしれない – 豊アルケミー株式会社

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“必要になってから学ぶ”では遅いのかもしれない

年明けに購入した3Dプリンター。
ようやくセッティングが終わり、試運転までたどり着くことができた。

……と言っても、ここまでが結構長かった。

なかなか設定がうまくいかず、

「なんで動かないんだろう?」

と悩み、気づけばしばらく放置状態になっていた。

しかし、ようやく動いた。

最初に作ったものは、ベルトハンガー。
誰かが公開してくれているデータを使い、色だけ変えて出力してみた。

単色でシンプルな構造。
作成時間は1時間半ほど。

早いのか遅いのかは正直よく分からない。
ただ、大量生産するわけではないので、個人的には十分だった。

そして何より思った。

「3Dプリンター、安くなったなぁ」

である。

私が購入したものも、キャンペーン価格込みで10万円ちょっと。

もちろん安い買い物ではない。
しかし、一昔前なら一桁違った感覚だった。

「ちょっと試しに買ってみるか」

などとは、とても思えなかった世界である。


面白いのは、私は別に、

「これを作りたい!」

という明確な目的があって買ったわけではないことだ。

とりあえず買って、触ってみる。

それが目的だった。

これは生成AIにも少し似ていると思う。

「それで何をするの?」
「費用対効果は?」
「本当に必要?」

もちろん、それを考えることは大切だ。

しかし、そればかり考えていると、結局スタートを切れない。

そして数年後、

「あの時、触っておけばよかった」

となる。


私は別に、流行に敏感なタイプではない。

ファッションなんて、本当に疎い。
今何が流行っているのか、正直ほとんど知らない。
ブランド名を言われてもピンとこない。
音楽など中高生時代に聞いていたものをずっと聞き続けている。

でも、

「これは世の中を変える可能性がある」

と思ったものには、早めに触るようにしている。

パソコンもそうだった。
インターネットもそうだった。
スマホもそうだった。

そして今は、生成AIや3Dプリンターだと思っている。

別に専門家になる必要はない。

しかし、

「触ったことがある」

という経験は、後々かなり効いてくる。
これは人生の種まきである。
実るかどうかは分からない。
だが、まかない種が実ることは無い。


我々氷河期世代には、パソコンが苦手な人も多い。

もちろん、パソコンが使えれば偉いわけではない。

今はむしろ、ブルーカラーの人材不足の方が深刻であり、現場で動ける人の価値は非常に高い。

ただ、そのブルーカラーの人が、パソコンやAIも普通に扱えたらどうだろう。

これはかなり強い。

結局、重要なのは「掛け算」なのだと思う。

現場経験 × AI
職人技 × デジタル
営業力 × IT
製造業 × 3Dプリンター

みたいな世界である。

逆に、全く知らないままゼロでいると、掛け算以前の問題になってしまう。


だから私は、

「何に使うか分からないけど、とりあえず触ってみる」

という姿勢は大切だと思っている。

今回、3Dプリンターでベルトハンガーを作りながら、そんなことを考えていた。

 

豊アルケミー株式会社
代表取締役  桐山 宗久