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事業に心が向いているか
昔から知っている会社が破産した。
かつては街の有力企業と呼ばれた会社だ。
社歴も長い。
非常に残念だな、と言わざるを得ない。
ビジネスをしていれば、こういうことは避けて通れない。
頭では分かっている。
けれども、自分自身も事業をしている身として、決して人ごとではないと感じる。
会社の中には、必ず人がいる
会社というものは、単なる法人格ではない。
そこには社長がいて、社員さんがいて、取引先がいて、関わっている人たちがいる。
会社の中には、必ず人がいる。
破産したからといって、その人たちの人生が終わるわけではない。
それでも、やはり重たい気持ちになる。
オーナー社長の重い責任
特にオーナー社長であれば、その責任は非常に重い。
私もその社長さんの顔を知っているだけに、この先どうされるのだろうかと心配になる。
事業としては、そこで一つの区切りがつく。
最後の後処理までは、責任を持ってやられるのだと思う。
その後は、気持ちを切り替えて、新しい人生を歩んでいくしかないのかもしれない。
ただ、利害関係者も多い。
簡単に「晴れて次へ」と気分よく切り替えられるものではないだろう。
責任感の強い方であれば、なおさらだと思う。
個別の事情ではなく、一般論として
もちろん、その会社の事情を私が深く知っているわけではない。
だから、個別のこととして語るつもりはない。
ただ、一般論として感じることがある。
それは、会社のトップがその事業にしっかり向き合い、行動している会社は、やはり強いのではないかということだ。
強い会社のトップは動いている
これは、規模の大小ではないように思う。
中小企業であっても、大企業であっても、日本を代表する企業であっても、世界を代表する企業であっても、本当に強い会社のトップは、実は一番動いているのではないかと思う。
もちろん、現場作業を誰よりも多くこなすという意味ではない。
トップにはトップとしての動き方がある。
先を見る。
人に会う。
方針を示す。
数字を見る。
現場を見る。
顧客を見る。
社員を見る。
そして、事業そのものに真摯に向き合う。
だから泥臭く動き回り、頭を下げる。
自分のプライドの優先順位を下げることをいとわない。
つい先日も
「社長、来月、受注が全然なくてまいっちゃいますよ~、何か仕事ありませんか~?」
と私に電話をかけてこられた先輩社長さんがいた。
こういうタイプの社長の会社はおそらく生き残るだろう。
事業から心が離れる怖さ
結局のところ、事業から心が離れてしまうと、事業はうまくいかなくなるのではないか。
会社は仕組みで動くべきだと思う。
属人化しすぎることは、決してよいことではない。
それでも、トップの心が事業から離れてしまってよい、ということにはならない。
トップがその事業を見ているか。
考えているか。
動いているか。
向き合っているか。
その姿勢は、きっと会社全体に伝わる。
自分自身への問い直し
今回の出来事を見て、残念に思うと同時に、自分自身にも問い直さなければならないと感じた。
自分は、自分の事業に心を向けているか。
人ごとではない。
ビジネスには、いつも厳しさがついて回る。
日々の小さな行動の中で、事業に向き合い続けなければならない。
豊アルケミー株式会社
代表取締役 桐山 宗久